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カテゴリー: その他の養蜂仕事

ミツロウの色

蜂場で、落ちていたミツバチの巣を拾いました。

20150627160538.jpg

白い巣と黄色い巣。

 

何が違うのかというと、

白い巣は蜂場に落ちていて、一週間ほど放置された巣、

黄色い巣は今日巣箱からとったばかりの巣です。

 

詳しいことはよく分かりませんが、

ミツロウは日に当てておくと

だんだん色と香りが抜けていくらしいのです。

日に当てて色を抜いたミツロウは

「晒しミツロウ」といいます。

 

上の写真の白い方は何日間か日にさらされて、

自然に晒しミツロウになっちゃったんですね。

ちなみに、水分も抜けるからか、

隣の黄色い巣と同じくらいの大きさですが、

白い方が軽く、パサパサしています。

ぎゅっと握ると黄色い方はガムのようにまとまります。

白い方もいちおうまとまりますが、

モロモロと崩れる量が多いです。

 

ちなみに、この巣は本当は

「落とされていた」という方が正しいでしょうか。

 

これらの巣は「ムダ巣」と呼ばれ、養蜂家に取り除かれた巣です。

20150627160539.jpg

写真はわれらが三代目。

巣板の下の方に少し巣がぶら下がっているのが見えるでしょうか。

内見(巣の中のチェック)の時や採蜜の時に、

こんな巣を発見すると、

20150627160540.jpg

ぺりぺりと剥がして(簡単にはがれます)

20150627160541.jpg

20150627160543.jpg

ぽいっと外に落とされます。

蜂がくっついていて、地面の色とわかりにくいですが、

赤い点線で囲ったところにあります。

 

ミツロウをとるために、最後にムダ巣を集めて回ったりしますが、

仕事中はそれどころではないので、

取りあえず置かれます。

 

ちなみに、

ムダ巣にくっついているミツバチ達が、

巣箱に戻りやすいように、

置くのは巣門(すもん:巣箱の入り口)の前と決まっています。

間違っても逆側(上の写真では巣箱の奥側)には置きません。

 

20150627160544.jpg

 

日にさらすと色が抜けてしまいますが、

ミツロウはミツバチの体内で作られるロウなので、

食べ物(花蜜や花粉)の影響をうけるようです。

時期によって黄色みに強い巣になったり、

赤みを帯びていたり、黒っぽかったりと、

違いがあるんですよ。

 

国産はちみつ

ナルセ養蜂場

ヒグマ対策!

5月ももう終盤ですね、

本州では既に汗ばむ時期でしょうか。

北海道は一年で一番気持ちの良い季節です!

そして、越冬のため本州に渡っていた養蜂家さんたちが、

ミツバチをボチボチと連れ帰ってくる季節となりました。

20150523155811.jpg

ちょっとお天気が悪いです・・・

各蜂場へ巣箱を配置しますが、

北海道の蜂場はどこもヒグマの心配があります。

 

なので、巣箱の周りに電柵を張り巡らせます。

写真は去年の様子↓

20140630160912.jpg

細い黄色い線が電気の通る糸です。

しかし、この電柵、

下から雑草が生えてきて、黄色い糸に触ると漏電してしまうので、

頻繁な草刈が欠かせないのです。

 

ですから今年は電柵の下に防草シートを張り巡らせておりました!

20150523155812.jpg

中々どうして面倒くさい。

20150523162751.jpg

電柵用の棒を刺して、

20150523162750.jpg

できました!

さてさて、効果の程は。

 

国産はちみつ

ナルセ養蜂場

みつろうの作り方

今日はどうやってみつろうを採っているかです。

 

先日書いたように(2014/09/13「北海道産みつろう」

みつろうはミツバチが体内で作り出す天然のロウです。

ミツバチは体内で作ったロウを、

お腹にある分泌腺から分泌して巣を作っています。

 

さて、それをどうやって回収しているかといいますと、

 

1,蜜蓋の回収

蜜蓋(みつぶた)とは出来上がったはちみつが入った巣房にするフタで、

これもミツロウでできています。

20140617145042.jpg

(↑この白いのが蜜蓋、巣房の穴がふさがれています。)

はちみつを採る時に、この蜜蓋を切り取ります、

詳しくはこちらで→採蜜のようす

20140913154314.jpg

 

蜜蓋は薄いので、1枚から採れる数は知れているのですが、

ちりも積もればなんとやらで、

これが結構沢山貯まるのです。

 

2,ムダ巣(天然巣)の回収

ミツバチ

の巣箱の中には、巣板という木の枠が入れあります。

20140617145041.jpg

この枠に巣を作ってもらうようにしているのですが、

この巣板の数が巣箱一杯では無い時など、

巣箱の中に隙間を見つけると、

ミツバチたちは木の枠の外にも巣を作ってしまいます。

20140913154315.jpg

こんな風に。

これは、ミツバチにとっては無駄ではないのでしょうが、

巣板にひっついていると、遠心分離機に入れられないし、

いろいろ作業の邪魔になってしまうので、

ムダ巣、あるいは天然巣と呼ばれております。

これも回収いたします。

 20140913155816.jpg

↑ナルセ養蜂場三代目がムダ巣を切っているようす。

 

これらを集めて、まずゴミを取り除きます。

沢山の水と一緒にグラグラと煮てよく混ぜて、冷ましますと、ミツロウがもう一度固まって、

比重の違いから、

ミツロウの層と、混ざっていた不純物(ミツバチとかも混ざってます)の層、水の層とキレイに分かれるのです。

(簡易精製とよばれます)

そしてミツロウの部分だけを取り出します。

 

ここまでが養蜂家さんの手元で行われる仕事。

 

だいたい一斗缶にどっかんと作られるので、

小分けにするために、

ミツロウをもう一度溶かします。

20140913160946.jpg

(↑ナルセ養蜂場は小さいので、普通の片手鍋で溶かしてます。)

 

そして

タラタラと細かく垂らして冷やして固めれば

20140913160947.jpg

 

できあがり!

 

20140913161726.jpg

 

ミツロウ独特の香りがします。

キャンドルにするとアロマを入れなくても優しい香り。

パラフィンより低温で燃えるので、

ススが出にくいのだそうですよ。

 

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国産はちみつ

ナルセ養蜂場

 

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