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2015年06月

ミツロウの色

蜂場で、落ちていたミツバチの巣を拾いました。

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白い巣と黄色い巣。

 

何が違うのかというと、

白い巣は蜂場に落ちていて、一週間ほど放置された巣、

黄色い巣は今日巣箱からとったばかりの巣です。

 

詳しいことはよく分かりませんが、

ミツロウは日に当てておくと

だんだん色と香りが抜けていくらしいのです。

日に当てて色を抜いたミツロウは

「晒しミツロウ」といいます。

 

上の写真の白い方は何日間か日にさらされて、

自然に晒しミツロウになっちゃったんですね。

ちなみに、水分も抜けるからか、

隣の黄色い巣と同じくらいの大きさですが、

白い方が軽く、パサパサしています。

ぎゅっと握ると黄色い方はガムのようにまとまります。

白い方もいちおうまとまりますが、

モロモロと崩れる量が多いです。

 

ちなみに、この巣は本当は

「落とされていた」という方が正しいでしょうか。

 

これらの巣は「ムダ巣」と呼ばれ、養蜂家に取り除かれた巣です。

20150627160539.jpg

写真はわれらが三代目。

巣板の下の方に少し巣がぶら下がっているのが見えるでしょうか。

内見(巣の中のチェック)の時や採蜜の時に、

こんな巣を発見すると、

20150627160540.jpg

ぺりぺりと剥がして(簡単にはがれます)

20150627160541.jpg

20150627160543.jpg

ぽいっと外に落とされます。

蜂がくっついていて、地面の色とわかりにくいですが、

赤い点線で囲ったところにあります。

 

ミツロウをとるために、最後にムダ巣を集めて回ったりしますが、

仕事中はそれどころではないので、

取りあえず置かれます。

 

ちなみに、

ムダ巣にくっついているミツバチ達が、

巣箱に戻りやすいように、

置くのは巣門(すもん:巣箱の入り口)の前と決まっています。

間違っても逆側(上の写真では巣箱の奥側)には置きません。

 

20150627160544.jpg

 

日にさらすと色が抜けてしまいますが、

ミツロウはミツバチの体内で作られるロウなので、

食べ物(花蜜や花粉)の影響をうけるようです。

時期によって黄色みに強い巣になったり、

赤みを帯びていたり、黒っぽかったりと、

違いがあるんですよ。

 

国産はちみつ

ナルセ養蜂場

トチノキの花粉

ナルセ養蜂場の3代目は後志から、千歳、日高、滝川と

北海道各地を飛び回っています。

 

6月初旬の写真ですが、山の中の花の様子を紹介します。

20150621094054.jpg

シナノキはプロペラと呼ばれる総苞葉が出てきました。↓20150621094055.jpg

薄緑の細長い葉っぱがプロペラ。

種を散布する時に本当にプロペラのような役目をします。

花の方はまだまだですね。

 

そして、このとき盛りを迎えていたのはトチノキ!

20150621094059.jpg

トチノキは花粉が赤いのです。

ですから、ミツバチさんたちがトチノキを訪れると、↓

20150621094058.jpg

分かりますか?

赤い花粉を脚につけた子がたくさん!!

20150621094056.jpg

ほら!

真っ赤な花粉を満載して!

20150621094057.jpg

かわいいですねーーーーー!

 

シコロの蕾もまだ少し固そうです。

 20150621102552.jpg

 

採蜜シーズンは始まったばかりです。

今年は沢山とれますように!!

 

国産はちみつ

ナルセ養蜂場

蜂箱おろし

またひとり、養蜂家さんが北海道へ上がってきました!

20150613171330.jpg

今日は蜂箱おろし。

トラック一杯に巣箱を積んでくるので、

移動の時は積み込み時も、おろす時も

近所の人や養蜂仲間がみんなで手伝います。

(昨年の様子はこちら→2014.06.14 ミツバチ到着!

 

お天気があいにくですが、

曇って気温が低い方が蜂の活動が抑えられるので

こういう日には好都合です。

20150613171331.jpg

いつもながら、巣箱が積まれたトラックは壮観。

全て木の箱ですが、使用年数によっていろいろな色になってて

素敵なのです。

 

実はこの北海道への移動は昔も今も命がけ。

本州からは北海道へトラックで巣箱を運びますが、

運ぶ時は当然巣の入り口(巣門)を閉めて、

中からミツバチが出てこないようにします。

しかし、昼間ミツバチを閉じ込めておくと、

巣箱の中の温度が上がりすぎて、

最悪の場合巣箱のなかのミツバチが全滅する恐れがあるのです。

 

どの養蜂家さんも北海道に早朝着くようにトラックを走らせます。

そのためにはどうしても東北地方を昼間走る事になるのですが、

この時期の東北はフェーン現象でたまにぐっと気温が上がる事があるのです。

 

しかも、北海道ですぐに採蜜に入れるように、

本州でミツバチの数を巣箱いっぱいになるように増やしてあります。

密度が高いと当然温度が上がりやすい。

「良いハチ」(良い群)ほど死にやすいというジレンマがあります。

 

良いハチを殺さないために、さっきのトラックに積んである巣箱は

ちょっとした仕掛けがあります。

普段、採蜜につかっている巣箱は「継箱(つぎばこ)」といって

巣箱が2段重なった2階建てものが多いです↓

(移動せず、定置で採蜜しているところは更に積んで3段、4段にしていきますが、移動が多い日本では2段が主流)

20150613171332.jpg

上の写真は採蜜の時。

 

継箱いっぱいにハチを増やした良い群を殺さないために、

「半丈(はんたけ)」と呼ぶ箱をひっつけて、少し空間をつくっています。

 

これが今回おろした巣箱。↓ 

20150613171333.jpg

フタを開けると、

こんな感じ

20150613183317.jpg

半丈の部分は巣板が入っていなくて、

空間があいています。

20150613183319.jpg

 トラックから降ろしたら、

この半丈は取り除きます。

このまま放っておくと、この空いてる空間に

ミツバチがいずれ巣を作ってしまいます。 

20150613183318.jpg

半丈をとって、フタをすると。

20150613183320.jpg

 見慣れた姿になりました。

 

あとはミツバチが蜜を集めてくれるのを待つのみ!

お天気と花の状態とにらめっこです。

 

国産はちみつ

ナルセ養蜂場

 

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