分蜂(ぶんぽう)
分蜂中のミツバチをみつけました。
ミツバチは家族が増えてきたり
はちみつで巣穴がいっぱいになったりして、
巣が手狭になってくると、
新しい女王蜂を育てて、
巣を2つに分ける、巣分かれを行います。
このことを分蜂(ぶんぽう)と呼んでいます。
新しい女王蜂が無事育つと、
古い女王蜂は古参の働き蜂たちを連れて、
新しい巣を求めて巣の外に旅立ちます。
そのときの写真がこれ。
外に出た古い女王蜂グループは
木の枝のところとかに一時的に集まります。
そして偵察の働き蜂たちが
新しい巣に最適な場所がないか
探してくるのです。
この状態のミツバチたちを見つけたら、
巣箱を持って行って、
バサッと巣箱の中に蜂たちを落とすと、
それで捕まえられます。
(中心付近に女王蜂がいるので、彼女を入れることが肝要)
ミツバチが大量に集まっているので、
見つけた人はギョッとして慌ててしまいますが、
新居探しに忙しい彼らは
近くを通ったぐらいじゃ、
ちっとも気にせませんので、
そっとしておいてあげてください。
長くても2,3日でいなくなります。
野生では木のウロなんかを巣にしているセイヨウミツバチですが、
いい穴をみつけると、
穴の中を歩いたりして、
穴の大きさなどを吟味し、
仲間に伝え、
なんと探索蜂全員の同意を得て
行き先をきめるのです。
(参照:ミツバチの会議 トーマス・D・シーリー 築地書館)
分蜂されて、
どこかに行ってしまわれると蜂の数が減ってしまうので、
(しかもお腹に持てるだけのはちみつを持って!)
養蜂家はできるだけ分蜂されないように、管理しています。
国産はちみつ
ナルセ養蜂場