ミツロウの色
蜂場で、落ちていたミツバチの巣を拾いました。
白い巣と黄色い巣。
何が違うのかというと、
白い巣は蜂場に落ちていて、一週間ほど放置された巣、
黄色い巣は今日巣箱からとったばかりの巣です。
詳しいことはよく分かりませんが、
ミツロウは日に当てておくと
だんだん色と香りが抜けていくらしいのです。
日に当てて色を抜いたミツロウは
「晒しミツロウ」といいます。
上の写真の白い方は何日間か日にさらされて、
自然に晒しミツロウになっちゃったんですね。
ちなみに、水分も抜けるからか、
隣の黄色い巣と同じくらいの大きさですが、
白い方が軽く、パサパサしています。
ぎゅっと握ると黄色い方はガムのようにまとまります。
白い方もいちおうまとまりますが、
モロモロと崩れる量が多いです。
ちなみに、この巣は本当は
「落とされていた」という方が正しいでしょうか。
これらの巣は「ムダ巣」と呼ばれ、養蜂家に取り除かれた巣です。
写真はわれらが三代目。
巣板の下の方に少し巣がぶら下がっているのが見えるでしょうか。
内見(巣の中のチェック)の時や採蜜の時に、
こんな巣を発見すると、
ぺりぺりと剥がして(簡単にはがれます)
ぽいっと外に落とされます。
蜂がくっついていて、地面の色とわかりにくいですが、
赤い点線で囲ったところにあります。
ミツロウをとるために、最後にムダ巣を集めて回ったりしますが、
仕事中はそれどころではないので、
取りあえず置かれます。
ちなみに、
ムダ巣にくっついているミツバチ達が、
巣箱に戻りやすいように、
置くのは巣門(すもん:巣箱の入り口)の前と決まっています。
間違っても逆側(上の写真では巣箱の奥側)には置きません。
日にさらすと色が抜けてしまいますが、
ミツロウはミツバチの体内で作られるロウなので、
食べ物(花蜜や花粉)の影響をうけるようです。
時期によって黄色みに強い巣になったり、
赤みを帯びていたり、黒っぽかったりと、
違いがあるんですよ。
国産はちみつ
ナルセ養蜂場