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2016年01月

冬の仕事 枠打ち(巣枠作り)

春から秋にかけては、移動に採蜜に忙しい養蜂家ですが、

冬の間はミツバチの世話も少しゆるやかに。

そんな時期にやっておくことは、来期のための巣箱や巣枠作りです。

 

巣枠(すわく)とは、巣の周りの木の枠のことです↓

20160123110332.jpg

わたくしが手でつかんでいるところが巣枠。

この枠の中に、ミツバチの巣の基礎になるシート(巣礎:スソ)を置いておくと

こちらの思惑通りにミツバチちゃんたちが綺麗に巣を作ってくれます。

 

では巣枠作り(枠打ち)の様子を紹介。 

こちら↓枠打ちが素早く出来るための台

20160123110823.jpg

ちょっと散らかってますが、中央のイスのようなものがそれです。

養蜂器具屋さんで売ってます。

無くても作れますが、大量に作る時はあると楽チン。

 

 巣枠は3種類のパーツを組み立てるだけ。↓

20160123110915.jpg

各パーツは木工屋さんなどに作ってもらいます。

①のパーツはこんな↓真ん中にスリットが入っています。

20160123110824.jpg

まずこれを、さっきの台にセット。

20160123110825.jpg

できました↑21本セットできました。

これに②のパーツをくっつけます。

20160123110827.jpg

②には針金を通すための穴が空いています。

位置を合わせて、

20160123110826.jpg

タッカーでバシバシ打ち付けます。

釘を打った方が強度がいいですが、タッカーは楽チン。

20160123110828.jpg

全部打てたらぐるりと回転させることができます!

反対側にも付けて。

20160123110916.jpg

次はこちら↓③のパーツです。

20160123110917.jpg

これはただの棒。

20160123110918.jpg

位置を合わせて、こっちもタッカーで。

20160123160322.jpg

できました。巣箱に入れる時は、こちらが下になります。

そして、台からはずすと

20160123160323.jpg

できあがりー!

 

次は針金を通します。

針金は、巣枠に巣礎を固定するためにつけます。

20160123160326.jpg

②に空けてあった穴を利用して、針金を通して、

タルミがないようにグッと引っ張ります。

引っ張りすぎると針金が切れます。

20160123160327.jpg

できた!

 

次はコマをつけます。

20160123160324.jpg

巣枠の右上に、裏表1つずつ三角形のコマをつけます。

20160123160325.jpg

このコマは、巣箱の中で巣枠同士がくっつくのを防いだり、

採蜜時、ミツブタを切るときの親指ガードになってくれたりします。

 

これで完成ひとまずです!

この巣枠たちは、また別の機会に巣礎を貼り付けられて、

出番を待ちます。

 

国産はちみつ

ナルセ養蜂場

ゆず蜂蜜で簡単ホットワイン

幕別町の今日の予想最高気温は-4度ですが、

午前11時現在-9度しかありません。

ここから5度も上がるんだろうか。。。

 

寒い日にはホットワインが温まります。

お正月にイトコから教わった作り方です!

ナルセ養蜂場のゆず蜂蜜を使って簡単にできますよ-。

20160118112535.jpg

材料

安い赤ワイン

柚子蜂みつ

シナモンはお好みで

 

作り方

赤ワインは耐熱のカップに入れ、電子レンジでチンする。

(牛乳やお酒を温める機能があればそれで)

柚子蜂みつをお好みで好きなだけ入れて出来上がり!

最後にシナモンパウダーをふっても。

20160118112534.jpg

お鍋も使わないので楽チン!

思い立ったらすぐ作れます。

安いワインが変身です。

蜂みつレモンを入れても美味しいですよ。

 

 

国産はちみつ

ナルセ養蜂場

古いラベルとチラシ

大掃除あるあるといえば、

昔のアルバムや雑誌に捕まってしまうことですよね。

ナルセ養蜂場でも発見しました。

 

おじいちゃんの養蜂日誌!

20160111143338.jpg

昭和22年2月吉日とあります。

表紙が下半分ありません。。

 

20160111143339.jpg

途中から昭和23年に変わりました。

文字の周りの飾りがかわいいです。

20160111143340.jpg当時は鹿児島から東北を経て北海道の入っており、

どこの蜂場でなんの蜜が何本採れたとか、

誰かへ蜂蜜をあげたとかが記録してありました。

 

それから昔のチラシが出てきました!

北海道の店ではなく、鹿児島の家のチラシです。

20160111144631.jpg

赤い方には

「生産者より直売 はちみつの店 新装開店!!」

とあります。

はちみつの値段を見ると、

なんと一升ビン入で(2,4kg)450円

ちょっと何がなんだかわかりません。

 

そして場所の案内は

「田代村麓(磯元自転車店前)」

田代村は現在の鹿児島県錦江町の一部ですが、

村の麓とはこれいかに。

20160111144632.jpg

よく見ると黒い文字のチラシは

田代村から田代町へ変わっています。

ウィキペディアによると、

昭和36年に村から町へ変わったそうです。

でもまだ田代町フモト。

近隣の商店にはちみつを置いてもらっていたんですね。

 

そしてこちらは北海道のチラシです。

20160111144846.jpg

「国道38号線札内7号バス停横」と書いてあります。

現在も国道38号線沿いに店があるのですが、

国道38号線の拡張工事前のチラシです。

20160111144847.jpg

チラシの草稿も見つかりました!

「生産者から直接皆様へ

 絶体純良な天然のままのハチミツです

 最高級内地産レンゲ蜜から当地産蜜まで各種豊富に取揃へ

 ご贈答用に美麗化粧缶入 瓶詰品等各種用意致しました」

レンゲ蜜は当時から最高級だったんですかね。

 

それからウチのチラシではありませんが、

これも昔のチラシ↓

20160111143343.jpg

とにかく栄養豊富だと、

さらに回虫駆除によいとか、赤痢にも良いとか。

ちゃんと実例が書いてありました。

腸内環境を改善するから抵抗力がつくんだよとのことのようです。

今なら腸内環境を整えてお腹スッキリ!と謳いたいところですかね。

 

こちらは商品に貼っていたラベルです↓

20160111143341.jpg

榀とはシナのことです。

20160111143342.jpg

これもラベル。

右側のオレンジのとかレトロで可愛いかも。

 

戦時中は軍にミツロウを卸すために、

ミツバチのエサ用に砂糖が優先的にもらえたという話も聞きました。

砂糖は人間の食用に出来ないよう、砂が混ぜられていて、

とっても重かったとか。

おじいちゃんの時代に思いを馳せて、

古いものに捕まるのもたまにはいいですね。

 

国産はちみつ

ナルセ養蜂場

 

 

 

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