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カテゴリー: その他の養蜂仕事

冬の間のミツバチのエサ

物産展のお客さまと私の会話の一部です。

私「牛を飼って牛乳を搾っているのが酪農家で、

  ミツバチを飼ってはちみつを採っているのが養蜂家です」

お客様「へーー!ミツバチってエサはなにをあげるの

私「え!?あの、はちみつが、ミツバチのエサなんです」

お客様「えー!?はちみつってミツバチのエサだったのー!?」

 

ということがありました。

うーん自分では当たり前だと思っている事も、

当たり前じゃなかったんですねー。

 

というわけで、はちみつは、本当ならミツバチの冬の間のエサになります。

ちゃんとミツバチ用にもはちみつをとってあります。

それが、こちら↓

20151109165649.jpg

巣蜜(すみつ)と呼んでいます。

ミツバチ用って何か違いがあるのかというと、

特に違いはなくて、普段採蜜しているのと同じです。

 

秋頃から、巣から巣蜜を抜いては、冬用に保存しておきます。

 

写真は秋に巣の整理をしているところ。

20151012171123.jpg

↑写真の巣箱から巣蜜を抜いて、

 

たまった蜂蜜は別の空箱に分けてとっておいてます↓

20151109165651.jpg

 巣にはちみつが無いと、

ミツバチはまだ蜜を集めてくるので、

ぎりぎりまで働いていただこうと。

 

そしていよいよ冬になると巣蜜をたっぷり持たせて

越冬させます。

越冬中は巣の中の温度を下げないためにあまり巣箱の蓋は開けません。

 

ミツバチは変温動物なので、

外の気温が下がると体温を保てず、

動けなくなってしまいます。

 

だからミツバチは冬の間、少数精鋭になり、

巣の中から一歩も出ずに、

みんなで丸くかたまって(蜂球という)

おしくらまんじゅうをしながら体温を保ちます。

外気温が10度を下回るときも、

巣箱の中は30℃ぐらいを保つそうですよ。

 

きれい好きのミツバチはトイレも春まで我慢。

育児もお休みして、

女王蜂を球の中心に守りながら

ただただ気温が上がるのを待ちます。

 

国産はちみつ

ナルセ養蜂場

分蜂(ぶんぽう)

分蜂中のミツバチをみつけました。

 

ミツバチは家族が増えてきたり

はちみつで巣穴がいっぱいになったりして、

巣が手狭になってくると、

新しい女王蜂を育てて、

巣を2つに分ける、巣分かれを行います。

このことを分蜂(ぶんぽう)と呼んでいます。

 

新しい女王蜂が無事育つと、

古い女王蜂は古参の働き蜂たちを連れて、

新しい巣を求めて巣の外に旅立ちます。

 

そのときの写真がこれ。

20160707153635.jpg

外に出た古い女王蜂グループは

木の枝のところとかに一時的に集まります。

 

そして偵察の働き蜂たちが

新しい巣に最適な場所がないか

探してくるのです。

 

この状態のミツバチたちを見つけたら、

巣箱を持って行って、

バサッと巣箱の中に蜂たちを落とすと、

それで捕まえられます。

(中心付近に女王蜂がいるので、彼女を入れることが肝要)

20160707154253.jpg

ミツバチが大量に集まっているので、

見つけた人はギョッとして慌ててしまいますが、

新居探しに忙しい彼らは

近くを通ったぐらいじゃ、

ちっとも気にせませんので、

そっとしておいてあげてください。

長くても2,3日でいなくなります。

 

野生では木のウロなんかを巣にしているセイヨウミツバチですが、

いい穴をみつけると、

穴の中を歩いたりして、

穴の大きさなどを吟味し、

仲間に伝え、

なんと探索蜂全員の同意を得て

行き先をきめるのです。

(参照:ミツバチの会議 トーマス・D・シーリー 築地書館)

 

分蜂されて、

どこかに行ってしまわれると蜂の数が減ってしまうので、

(しかもお腹に持てるだけのはちみつを持って!)

養蜂家はできるだけ分蜂されないように、管理しています。

 

国産はちみつ

ナルセ養蜂場

熊!!

やられました。

20160702135105.jpg

北海道ではどこでも熊が出ます~。

 

上の写真はクマに襲われてしまった蜂箱です。。。

クマもはちみつが好きなので、

こうして襲われてしまうことがあります。

 

クマ、はちみつや幼虫を狙うので

写真に写っている蜂たちは無事です。20160702140756.jpg

ただ巣箱が破壊されてむき出しの巣に張り付いています。

残った蜂たちのかわいそうなこと。

 

ほとんどの場所はクマに襲われないように、

巣箱の周りをぐるりと電柵でかこっています。

2015.05.23「ヒグマ対策!」

 

普段クマが出ないところだからと言って

甘く見ているととこういう目に合うんですね~~~

20160702135106.jpg

点々とクマの通った跡が…

(襲われた巣箱はこれ一つだけです)

 

20160702135107.jpg

ああー

食べられております。

20160702135108.jpg

これはなんとまぁ、きれいに食べて

枠だけに…

 

クマの毛皮は分厚くて、

ミツバチの針は歯が立たないのだそうです。

(もちろん弱いところはいくつかありますが)

20160702135109.jpg

甘くておいしかったことでしょう。

 

国産はちみつ

ナルセ養蜂場

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