冬の間のミツバチのエサ
物産展のお客さまと私の会話の一部です。
私「牛を飼って牛乳を搾っているのが酪農家で、
ミツバチを飼ってはちみつを採っているのが養蜂家です」
お客様「へーー!ミツバチってエサはなにをあげるの?」
私「え!?あの、はちみつが、ミツバチのエサなんです」
お客様「えー!?はちみつってミツバチのエサだったのー!?」
ということがありました。
うーん自分では当たり前だと思っている事も、
当たり前じゃなかったんですねー。
というわけで、はちみつは、本当ならミツバチの冬の間のエサになります。
ちゃんとミツバチ用にもはちみつをとってあります。
それが、こちら↓
巣蜜(すみつ)と呼んでいます。
ミツバチ用って何か違いがあるのかというと、
特に違いはなくて、普段採蜜しているのと同じです。
秋頃から、巣から巣蜜を抜いては、冬用に保存しておきます。
写真は秋に巣の整理をしているところ。
↑写真の巣箱から巣蜜を抜いて、
たまった蜂蜜は別の空箱に分けてとっておいてます↓
巣にはちみつが無いと、
ミツバチはまだ蜜を集めてくるので、
ぎりぎりまで働いていただこうと。
そしていよいよ冬になると巣蜜をたっぷり持たせて
越冬させます。
越冬中は巣の中の温度を下げないためにあまり巣箱の蓋は開けません。
ミツバチは変温動物なので、
外の気温が下がると体温を保てず、
動けなくなってしまいます。
だからミツバチは冬の間、少数精鋭になり、
巣の中から一歩も出ずに、
みんなで丸くかたまって(蜂球という)
おしくらまんじゅうをしながら体温を保ちます。
外気温が10度を下回るときも、
巣箱の中は30℃ぐらいを保つそうですよ。
きれい好きのミツバチはトイレも春まで我慢。
育児もお休みして、
女王蜂を球の中心に守りながら
ただただ気温が上がるのを待ちます。
国産はちみつ
ナルセ養蜂場
冬の間のミツバチのエサ | 北のみつ蜂便り
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