ローヤルゼリー採取1
台風の影響で北海道も雨のところが多いです。
幸いナルセ養蜂場のある幕別町はあまり強く降っていません。
さて、ローヤルゼリー採取を手伝いに行った時の様子です。
ローヤルゼリーについては、
「女王蜂のための食事で、
ローヤルゼリーを食べて育った蜂(女王蜂)は
働き蜂より身体が大きく、何倍も長生きする」
ということが皆さんご存じの情報ではないかと思います。
ではそれがどうやって採取されているかというと、
なかなか知らない方も多いのでは。
ローヤルゼリーは、正確には
女王蜂になるための食事で、
いわば女王蜂候補たちに与えられるものです。
女王蜂候補と、普通の平民の差は生まれた場所によって決まります。
写真中央の普通の巣房(六角形の穴)に生み付けられた卵は働き蜂に、
右下にある、王台と呼ばれる特別な巣房に生み付けられた卵は将来女王蜂になるのです。
王台は出口が下向きに作られています。
ミツバチたちは、普通の部屋の幼虫にははちみつと花粉を与えて、
王台の幼虫にはローヤルゼリーを与えます。
ですから、ローヤルゼリーを採るためには、
王台をだくさん増やして、
女王蜂候補を増やさなければなりません。
女王蜂は移虫という方法で増やします。
(移虫についてはこちらも→2014.07.13「ミツバチの増やし方1 移虫」)
まずは王椀(おうわん)と呼ばれるプラスチックの小さなコップを用意します。 ↓これ
これをミツバチの巣箱に合う木の枠に下向きにくっつけると、
人工王台となります。
これが正しい向き。コップの出口が下を向いています。
そしてここに、卵から孵って2日程度の幼虫を移して(移虫)
巣箱に預けると、ミツバチたちがプラスチックのコップの中に
ローヤルゼリーを貯めてくれるというわけです。
当然ちゃんと幼虫が入っていないと
エサのローヤルゼリーは入れてくれません。
人工王台に幼虫を移動させてるところ、
右側から出ている細い棒の先に
小さな幼虫が乗っています。
そして移虫下枠を、ミツバチの巣箱に預け、
ローヤルゼリーが貯まるのを待ちます。
ミツバチの群を増やすときは10日待ちますが、
今回は幼虫がローヤルゼリーを食べ尽くしてサナギになる前に
取り出さなければならないので、待つのは3日間。
というわけで、それでは3日後にお会いしましょう。
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