さよならミツバチ
夏の間北海道にいた養蜂家さんたちが
本州に帰る季節がやってきました。
北海道の冬は寒いので、
北海道に拠点を置く養蜂家さんでも冬越しに本州へ渡る人は多いです。
どうやって本州へ渡るのかというと、
巣箱ごとトラックで移動するのです。
このミツバチの移動は養蜂家にとって一大イベントで、
先週の日曜日に、私、ナルセ養蜂場のヨメもお手伝いに行ってきました。
移動用に仕立てられた巣箱が蜂場(ほうじょう)に並びます。
時間が早かったので人間はちょっと待機。
ミツバチたちは昼間外に働きに出ていて、
夕方寒くなってくると自分の巣箱に戻ってきます。
外勤ミツバチたちが帰ってくる頃を見計らって、
巣箱の出入口(巣門といいます)を閉めて、トラックに積込みます。
待機している間に周りを散策。
なんと!この蜂場にはシメジが生えているのです!
天然のシメジなんて初めて見ました。
うーん、スーパーでたまに見る「ホンシメジ」ってこんなんかも。
でも私には他のきのことの見分けがイマイチ。
どんぐりもなってました。
かわいいです!
森の動物たちも現在冬越しの準備の真っ最中と思われます。
さて、だんだん寒くなり、
ミツバチたちも巣箱に帰ってきました。
積み込み開始です!
トラックに運ぶのは一箱一箱人の手で。
巣箱を持ち上げて、
台の上に2つ重ねて、
2箱一緒に背負うスタイルが一般的。
ナルセ養蜂場3代目の頭のタオルにミツバチがくっついるようにみえるのは、
気のせいではありません。
早く巣に戻らないと置いて行かれるよ-!
私は2箱も運べないので、1箱ずつお腹に抱えて運びました。
ちなみに、巣箱はそんなに軽くないです、
この日は一箱10kgくらいあったでしょうか?
もっと重いかな?
写真奥では巣門を閉める作業をしています。
…頭のミツバチ、まだくっついています。
ちなみに、車の中でミツバチが1匹2匹飛んでいようが、
養蜂家たちはあんまり気にしません。
トラックに巣箱が積み上げられると壮観です!
みんな同じ木の箱ですが、使い込み具合によって色が違いとてもキレイです。
むかし、某大手はちみつ屋さんのスタッフが
「養蜂は道具がほとんど木でできているから好きなんだ」
といっていました。
毎回のことですが、積み上げられた巣箱をみると、
運んだ疲労感と、達成感で
うんうん、そうだなー、木でできてていいなー、
としみじみ実感する瞬間です。
作業が終わると月がでていました。
でもまだ終わりじゃなくて、
実はここからが本番。
私たちは手伝えませんが、
ミツバチたちは夜のうちにフェリーで津軽海峡を渡り、
陸路で本州のおウチを目指します。
関東まで、中部まで、九州からきている養蜂家さんだって
陸路で縦断して帰るのです。
事故なく無事に着きますように、
来年また北海道に戻ってきてね-!
国産はちみつ
ナルセ養蜂場