アカシア採蜜-北海道余市周辺
6月15日、16日は北海道の余市周辺でアカシアの採蜜を手伝ってきました。
余市といえば、ニッカウィスキーの蒸溜所があることで有名な場所ですね。
先日ミツバチを降ろした養蜂家さんとは別の養蜂家さんのところに来ています。
15日は朝から小雨が降ったり、降ってなかったり、
空はどんより曇ってます。
朝4時半起床、
朝食は蜂場(ほうじょう)に行く道中の車内で食べながら。
6時に準備スタート。
他のお手伝いの人と一緒に準備します。
雨が降ってくると困るので、
この日はテントを立てて、作業しました。
はちみつに雨が入らないようにするためです。
さてさて、はちみつの入り具合はどうでしょう?
左に立っているのは我らがナルセ養蜂場の3代目です。
右側がここの蜂場の養蜂家さん。
実は二人は同い年。
巣箱の中から、巣板(すいた)を引き上げてみると↓
わー♪ハチちゃん方たくさんです♪
しかし、こんなにミツバチが付いていると、
はちみつは搾れませんので、まずはミツバチを払います。
親指の付け根あたりに枠を当てるようにして
巣を上下に振り、ミツバチを払い落とします。
(なので養蜂家は親指の付け根あたりにタコができてます)
↑次に残ったミツバチをハケで優しくなでて落とします。
下の写真はこれからハケをかける巣ですが、
どうですか!はちみつがたっぷり!!
巣の六角形の穴が右側半分弱、白くなっているのが
おわかりいただけると思います。
これは蜜蓋(みつぶた)といい、
はちみつの濃度が充分に上がるとミツバチが作るフタです。
当然、蜜蓋がたくさんあるほど、良いわけです。
しかし、フタがしてあるとはちみつが出てきませんので、
次はこのフタを取ります。
どう取るかというと、
包丁で切り落とすだけです~
ここからの作業はミツバチもブンブン飛び回りませんので、
お手伝いさん達にもできるわけです。
蜜蓋を切り取ったら、
次は遠心分離機に入れます。
巣を回転させ、
遠心力で巣房の中のはちみつを外に出します。
巣箱の中には最大で9枚の板が入るようになっているので、
遠心分離機も9枚入るようになっています。
余談ですが、
今はモーターでウィーンと楽ちんな作業ですが、
一昔前は、グルグル手回し。
9枚も入れると重くてまわらないので、
巣板の数も2枚ずつ。
というか、トラックが無いと
こんなに大きな機械は運べないからかもしれません。
(昔は自転車に缶と分離機を積んでたそうです)
気の遠くなるような作業です。
朝の(夜の?)3時から採蜜してたという話もうなずけます。
さてさて、遠心力で外に飛び出たはちみつは、
分離機の底の方にたまるわけです。
じゃーん!お待ちかね!
底に付いたコックを開けると、
採れたてのハチミツです!
なんと!
とっても綺麗な色で、アカシアに間違いなさそう!
その場で糖度を測ると80度で申し分ないです。
(国産はちみつの基準は糖度78%以上です)
今週は雨が降ったりやんだりで、
ずっとどんよりしていたのですが、
いつのまにミツバチたちは働いていたのでしょう。
みんな最初は心配しながらの採蜜でしたが、
出てきたはちみつをみて、
笑顔がこぼれます。
仕事が一段落したら休憩。
幕別町のハチミツ屋だと言ったら、
ご存じの方がいらっしゃって、
なんとも嬉しかったです。
採れたはちみつは一斗缶に入れて、
ラベルを貼っておきます。
この日のアカシアはちみつ、
分けていただきました。
車に積んで帰りますね!
今年一番の、アカシアはちみつとして、
帰り次第、瓶詰めして販売いたします!
今しばらく、お待ち下さい。
そして午後は他の蜂場を見て回っていると、
少し晴れ間が見えた途端、
ミツバチたちが一斉に外に飛び出すのが見えました!
そうかー
こうやって少しの雨間を縫っては
ミツを集めてきていたんだなー
と思うと、
はちみつを採るのが申し訳なく思うのですが…
ここはありがたく、いただきます!
国産はちみつ
ナルセ養蜂場