乳児ボツリヌス症への注意
- 2017/04/14 11:06
日頃は格別のお引き立てをいただき、ありがとうございます。
2017年4月7日、東京の生後6カ月の男の子が乳児ボツリヌス症によって死亡したという悲しい報道がありました。ハチミツを与えたことが原因と考えられています。ご家族の気持ちを思うとやりきれません。
ボツリヌス菌は土壌などにいる菌で、植物を訪れることによってミツバチにも付着します。すべてのハチミツに必ずボツリヌス菌がいるというわけではありませんが、ハチミツにも入り込んでいる可能性があります。
ボツリヌス菌は、ハチミツ内では芽胞という熱に強い状態で休眠しており、腸内細菌が少ない乳児の体内にはいると、腸内で増え、毒素を作り出し、乳児ボツリヌス症を引き起こします。
1歳を過ぎるころには腸内環境がしっかりと整い、菌は腸内で増えず、体の外へ出されます。また、お母さんの食べたハチミツが直接赤ちゃんに送られるわけではないので、妊婦や授乳中のお母さんはハチミツを食べても大丈夫です。
ただ、ボツリヌス菌の芽胞は熱に強く、家庭の調理程度では殺菌できません。生のまま食べさせるのはもちろん、焼き菓子やお料理などにハチミツを使った場合も乳児へは食べさせないよう、今一度注意をお願いいたします。 ご不明な点がありましたら、お問合せください。
2017年4月 ナルセ養蜂場
乳児ボツリヌス症への注意 | 北のみつ蜂便り
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