みつろうの作り方
今日はどうやってみつろうを採っているかです。
先日書いたように(2014/09/13「北海道産みつろう」)
みつろうはミツバチが体内で作り出す天然のロウです。
ミツバチは体内で作ったロウを、
お腹にある分泌腺から分泌して巣を作っています。
さて、それをどうやって回収しているかといいますと、
1,蜜蓋の回収
蜜蓋(みつぶた)とは出来上がったはちみつが入った巣房にするフタで、
これもミツロウでできています。
(↑この白いのが蜜蓋、巣房の穴がふさがれています。)
はちみつを採る時に、この蜜蓋を切り取ります、
蜜蓋は薄いので、1枚から採れる数は知れているのですが、
ちりも積もればなんとやらで、
これが結構沢山貯まるのです。
2,ムダ巣(天然巣)の回収
ミツバチ
の巣箱の中には、巣板という木の枠が入れあります。
この枠に巣を作ってもらうようにしているのですが、
この巣板の数が巣箱一杯では無い時など、
巣箱の中に隙間を見つけると、
ミツバチたちは木の枠の外にも巣を作ってしまいます。
こんな風に。
これは、ミツバチにとっては無駄ではないのでしょうが、
巣板にひっついていると、遠心分離機に入れられないし、
いろいろ作業の邪魔になってしまうので、
ムダ巣、あるいは天然巣と呼ばれております。
これも回収いたします。
↑ナルセ養蜂場三代目がムダ巣を切っているようす。
これらを集めて、まずゴミを取り除きます。
沢山の水と一緒にグラグラと煮てよく混ぜて、冷ましますと、ミツロウがもう一度固まって、
比重の違いから、
ミツロウの層と、混ざっていた不純物(ミツバチとかも混ざってます)の層、水の層とキレイに分かれるのです。
(簡易精製とよばれます)
そしてミツロウの部分だけを取り出します。
ここまでが養蜂家さんの手元で行われる仕事。
だいたい一斗缶にどっかんと作られるので、
小分けにするために、
ミツロウをもう一度溶かします。
(↑ナルセ養蜂場は小さいので、普通の片手鍋で溶かしてます。)
そして
タラタラと細かく垂らして冷やして固めれば
できあがり!
ミツロウ独特の香りがします。
キャンドルにするとアロマを入れなくても優しい香り。
パラフィンより低温で燃えるので、
ススが出にくいのだそうですよ。
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